シーハットミュージカルvol.3 戦後60年記念
ミュージカル「どあろ」
(2005年3月26・27日)

みんながいる。ふるさとがある。
悲しゅうして、苦しゅうして、涙のでたっちゃどあろ。
明日笑顔になろうで!


あらすじ

第二次世界大戦中の大村、放虎原に住む山本和夫は、体は弱いが心やさしい青年。
和夫の趣味は童話の創作だった。
和夫は東京からやってきた教師の安藤さおりに出会う。
さおりの提案で、和夫の童話を劇として上演することとなった。

しかしその上演後、和夫にも召集令状が届いたことが知らされた。
出征の前日、美しい夕日の見える堤防で、和夫とさおりは再会を誓ったのだった。

当時、大村の放虎原地域には東洋一の規模を誇る「第二十一海軍航空廠」という軍需工場があった。
その大村に大規模空襲が行われ、長崎に原爆が落とされた。
多くの犠牲者の命と引き換えに、第二次世界大戦が終わりを告げたのだ。

戦争が終わり、和夫は幸せな未来を信じて大村に帰ってきた。
しかしそこで、唯一の身よりである妹、静子の死を知った。そしてさおりも東京へ帰っていた。
すべてを失った和夫は絶望に打ちひしがれた。

しばらくして和夫は放虎原に帰ってきた。。
その時の和夫は、アメリカの輸入産業に手をつけており、随分違った出で立ちになっていた。
そしてそのころ、さおりが東京から大村へ帰ってくるのだった。